写真と文章

先日ユミコチバアソシエイツに鷹野隆大さんの個展を観に行った。

友人の写真家の松本美枝子さんの個展のときに

紹介していただいてご挨拶したことがあったのでその事を本人に告げて

挨拶した。覚えてらしたかどうかはわからないけど言えて嬉しかった。

「男の乗り方」をツァイトで観たときに読んだステイトメントが印象的で

ずっと記憶に残っていた。

人のことを客観的に見れるのは踏み込む前のほんの一瞬のことで、

仲良くなってしまったらわからなくなる、という意味のことが書いてあった。

と思っていた。

奥の机の上にあったファイルでもう一度その文章を探したら

わたしの記憶と違うことが書いてあった。

恋人なり友人なり自分の中で相手の役割がはっきりしていって、仲良くなれた、と思っていて、

でもよく考えてみたらその人のことは何も知らない、ということに気付いた。

って書いてあった。

多分わたしの記憶の中でまた元の文章と意味が変わっていると思う。

(あと、もしかしたら「男の乗り方」じゃなくて違うシリーズかもしれない)

でも写真うまい人ってやっぱり文章もうまいんだな、って思った。

最後の締めの文もすごくぐっとくるものだった。

前に、カメラマンの先輩がわたしのファイルを観て、それは雑誌の1ページだったけど

「これこっそりふところに入れて持って帰りたくなった」(っていうぐらいよかったよ)って

言ってくれたことがあって、まさにそんな感じで、許されるなら

わたしもそのステイトメントのページを抜き取って持って帰りたくなった。

他の個展のも面白くてゆっくり読みたかったけど、たくさんあったので全部読めなかった。

もし、鷹野さんのステイトメントだけ集めた本があったら迷わず買ったと思う。

 

ブログ公開してみてもう一回読んでみたけど

結局同じことが書いてあったのかもしれない。

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