父の思い出

友達のアートディレクターの人が、子供の頃お父さんに映画に連れて行ってもらった話を書いていて、私も思い出した。

当時小学校高学年ぐらいだったか、「スケ番刑事」が好きで、その映画に連れて行ってもらった。多分もう2人で出かけたりするのはこれが最後やろう、だから一緒に行っておこう、て言われた。これから思春期に入る子供のことを考えて、彼なりにそう思ったんだと思います。ビールを飲んでいたので、映画の後半はほとんど寝ていました。

そのことがすごく的を得ていたことだったと言うことが、今になってよくわかった。

父は定年の少し前から発病し、13年間闘病の末に亡くなった。病状の説明が難しい病気だったので、他人になかなか言うことが難しく、ほとんど言ったことがなかった。掛け値なしで、家族思いのいいお父さんだったと思う。けど、最後の病気の期間が長かったので、元気な頃のことを忘れてしまっていた部分が多かった。

他の用事で、昔の写真を見直していた時に出てきたのだが、自分でもこの写真を撮ったのを覚えてなかった。こんな時あったんだなぁと思った。オヤジ(オヤジと言った事は1度もない)本邦初公開。

趣味で尺八をやっていました。

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