大槻香奈さん個展「生の断面 死の断面」撮影させていただきました

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人気作家の大槻香奈さんの展示を今回も撮影させていただきました。

遊び心のあるすごく面白い展示でした。

最近の愛読書は中ザワヒデキさんの「近代美術史テキスト」なので

(なんで愛読書なのかは後日書こうと思う)

その中の一節、マルセルデュシャンの「クソマジメだけは許せない」という

言葉に影響されたわけじゃないけど

それは結構昔から自分のポリシーでもあって

音楽でも建築でもファッションでも写真でも、完璧なもの、

おしゃれすぎるもの、が苦手です。

たぶん大槻さんはそんなことは何年も前からやっていたのだと思いますが

それを実感したというか、自分が少し作品に対する理解を深められるように

なった気がしてうれしかったです。

前哨戦の白白庵の展示から、「家」がメインモチーフになっていること、

観た人がみんな自分の家や家族に関する思い出を話してくれるというお話を聞かせてもらって、

自分も想起することは沢山あったのですが、いまだ自分にとっては重すぎるというか

まだ受け止めている途中なのでとてもじゃないけど話すことが出来なかった。

7枚目の写真の右側の人形が、お父さんが昔買ってきてくれたお土産にすごく似ていて

当時反抗期だったのか、ダサい、みたいなことを言ってしまい

お父さんを怒らせてしまったことを後悔していたことを思い出しました。

やっぱり8:2ぐらいでお母さんのことばかり思い出していましたが、

最近は少しづつお父さんとの思い出が出てきます。

友達の映画ライターさんが、外国人女優にインタビューしたときに

親の死なんか1年とか2年で消化できることじゃない、って言ってた、って。

5年経ったらだいぶ落ち着くかも、とのことだったので

早く5年経つのを待っている。

最初、写真とキャプションぐらいでいいかなと思いながら書き始めたのに長くなってしまった。

来年、画集が出るんだって。むふふ。楽しみ。

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