新文芸坐が近いので
公開されたときに見逃して気になっていたこれを観に行った。
個人的にはあともうちょっとナレーションが少なければ、というのと
性描写のシーンももう少し薄まっているとよかったです。
でも、始まる前に廊下に貼ってあったあらすじを読んでいたのと、
モチーフからしてこれがきっとベストのバランスなんだろうと
思いますが。
劇中導入されていた詩が衝撃的で号泣するぐらい良くて、
泣いていることを隣のひとに気付かれたくなくて
バッグからハンカチをなるべくさりげなく取り出す工夫をした。
(何に対するプライドなのかは不明)
その後結構強いシーンが出てきて、
大画面で観てると辛くなってくるので
結構がんばって観た感もあったのですが
やっぱり詩がよかったので、帳消しになった。
「誰も知らない」のときも、タテタカコの劇中歌がずっと心に残って
調べてCDを買ったのと同じだ、と思った。
生命は(いのちは)吉野弘
「生命は
自分自身で完結できないように
つくられているらしい
(中略)
生命はすべて
そのなかに欠如を抱き
それを他者から満たしてもらうのだ
(後略)」