家族のアルバムを全部うちで管理することになったので、ここ数ヶ月は両親のアルバムを見返していました。
この二冊は父の独身時代のもの。
この二冊は母の独身時代のもの。
おもしろいのは表紙だけでもそれぞれの人柄が出ているような。
二人とも特に探して買ったのかどうかはわからないけれど、この時代のものはかっこいいな。
父のはシンプルだけど、字体がかわいいし、
母のは超絶カッコいい。
中の作りは、紙の台紙に、写真の四つ角に合わせて三角コーナーで固定する方法。
わたしの子ども時代、80年代に売られていた粘着性のある台紙に透明フィルムが被っているタイプは台紙の劣化が激しく粘着性も落ちてしまっていて、写真自体も両親の時代のものの方がきれいに残っているように思う。
現像液も印画紙も、大量生産時代に合わせた質だったのでしょうか。
もうすぐ二人が相次いで亡くなって5年になるが、やっと少し落ち着いた気持ちで、「わたしのお父さんとお母さん」ではなく、「ひとりの人間」として、彼らの人生はどうだったんだろう、という思いで見れたように思った。
これが母のアルバムに父が登場したページ。
下の写真「奈良へ 廣瀬さんと」
こっちが父の。
同じ写真が貼ってある。
2人の人生が交錯したページ。
当たり前のことだけど、彼らにも青春があって、縁が会って結婚して、子どもが2人できた喜びがあった。
高度経済成長期の象徴である「サラリーマン」とその妻として、今よりも固定観念がずっと強かっただろう時代に翻弄されながら、必死にその時代を生きた。その生き方を尊敬します。